日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

御堀の五輪塔(群馬県北群馬郡榛東村)

 

  【 御堀の五輪塔

 

           所在地: 北群馬郡榛東村大字山子田字御堀

 

 

 榛東村内には、ほぼ完形のものが十数基、部分残存のものが五十基ほどの五輪塔が残

存しており、「御堀の五輪塔」もその内の一基である。

 

 鎌倉末期から南北朝期の武将・桃井氏の城と伝わる桃井城(桃井西城・山子田城と

も)主郭内の田圃脇にあり、高さ120㎝ほどの五輪塔

 

 無銘であるため、造立年代等は不明であるが・・・、五輪塔の形状から鎌倉時代から

室町時代地侍層の供養塔として造立されたことは明らかである。

 

 

 桃井城内にある五輪塔ということで、桃井氏関連の五輪塔ではないか?とも考えられ

るが・・・無銘(石に何も刻まれていない)ことから想像するに留めるしかない💦

 

 桃井城跡を訪れたらしっかり押さえておきたい史跡である(田圃の脇にあるので、解

説版だけで忘れがちになるので💦)。

昨日の成果 ~榛東ちょこっと踏査💦~

 

 昨日は「榛東村耳飾り館」で「かくれ歴史大国 榛東村展」を見学することをメインに

出陣したわけですが・・・、それだけでは勿体ないのでちょこっと踏査も行いました。

 

nihonshiseki.hatenablog.com

 

 🔵 桃井西城跡       北群馬郡榛東村山子田

 

   鎌倉末期から南北朝期にかけて活躍した桃井氏の本拠地と推定されている。

   マニアックな城ではあるが、HP等で紹介されているから著名な城跡だろう。

 

 🔵 御堀の五輪塔       北群馬郡榛東村山子田

 

   桃井西城主郭の田圃の中にある。無銘なので詳細は不明であるが、鎌倉期から南

   北朝期の五輪塔と推察されている。

 

 🔵 茅野遺跡                                北群馬郡榛東村長岡

 

   榛東村の誇る縄文時代の遺跡。この遺跡から出土した耳飾りは必見!!

 

 

 2023年も昨年同様まだまだ踏査の頻度は少ないので、徐々に踏査頻度を高めるた

めにちょっとだけでも(再訪であっても)踏査は出来る限り行うことにしました。

 

 やはり現地踏査は学びの基本ですからね。ようやくコロナ過から日常が取り戻されつ

つあるので、ここから巻き返しを図りたいと思います(^^♪  

榛東村耳飾り館 「かくれ歴史大国 榛東村展」

 

 群馬県北群馬郡榛東村の「榛東村耳飾り館」で3/22(水)まで開催されている

「かくれ歴史大国 榛東村展」を見学してまいりました。

 

 本企画は、榛東中学校2年2組の28名の生徒の1年間の総合学習の成果を発表する

ものであり、正に博物館と学校教育の融合の体現といえます。

 

 

 茅野遺跡など村内の遺跡の場所を調べた「遺跡班」、常将神社の太々神楽の衣装や面

を調査展示した「神社班」、縄文時代の食事や土器再現をした「縄文食事班」、インス

タ風のパネルで縄文時代の衣服の特徴を調べた「おしゃれ班」、「衣服班」と五班に分

かれて学習した成果を展示しています。

 

 今日はイベント日ということで、生徒さんたちが受付、展示案内、勾玉・ストラップ

づくりなど行っていました。

 

 生徒さんたちと直接お話していて、榛東村の魅力を来館者に伝えることで、地域に誇

りを持てることへの喜びや学ぶことの楽しさを感じていることをヒシヒシと感じました

よ!!

 

 また担任教諭さんともお話して、生徒さんたちに伝えたかったことがしっかり生徒さ

んたちに伝わっており、非常に素晴らしい授業をしてきたのがわかりました。

 

 本当に素晴らしい取り組みであり、感服のひと言に尽きます!生徒さんたちにもこの

取り組みが非常に優れたものであり、「ブラボー」って思いを伝えました(^^♪

 

 歴史には興味がなかった・・・って当初は思っていた生徒さんたちですが、2年2組

の生徒さんたちの中から歴史学や考古学に興味を持ってくれたらなぁと思います。

 

 

 こうした企画を体感することで、いろいろ思うところがありました。

 

 地域に誇りを持ち、歴史を通じた地域社会貢献を行うことは、日本史跡研究会の理念

でもあり、今後奈良学友会でも共有しなければならない理念。

 

 いつの日にか、榛東中学校2年2組の生徒さんたちや担任教諭さんとコラボできる日

が来るように取り組みたいなぁと感じた見学でした(^^♪

在宅特別科目習得試験『美術史概論』受験です!!

 

 何度も言うようですが・・・、これで在宅特別科目習得試験は本当に、本当に最後と

なるかと思います。

 

 卒業へ向けて必要な単位認定は残り8単位。先に在宅特別スクーリング『歴史地理

学』課題を提出しており、これが合格していれば残り6単位。

 

 そして、今回受験した『美術史概論』を合格すれば、博物館学芸員資格取得科目『博

物館展示論』と『博物館情報・メディア論』を除けばテキスト学習は終了ということに

なります。

 

 いやぁ、今回の受験は時間かかりました💦💦やたら漢字で記述しなければならない

ので1時間半(90分)はかかってしまいました(+_+)

 

 

 でも、封筒を📮に投函し終えてホッとしましたわ(^^♪

 

 大きなヤマ場を乗り越えた気分です。結果は来月ですが・・・、何とか合格していて

欲しいなぁ(>_<)

 

 さて、この在宅特別科目習得試験で学びが全て終わったわけではないので、改めて気

を引き締めて学んで行きたいと思います(^^♪

杵築神社(奈良県生駒郡安堵町)

 

  【 杵築神社 】

 

           所在地: 生駒郡安堵町大字窪田424

 

 

 佐保川大和川に挟まれた窪田は、かつて「吐田、窪田は水つきどころ。嫁にやって

も、荷はやるな」と言われたほど、大和川の堤防決壊が頻発する地でした。窪田の一番

低い場所で海抜38mであり、大和川の方が高い位置を流れています。

 

 窪田には2つの杵築神社が存在し、今回紹介するのは「中窪田の杵築神社」と地元で

は呼ばれています。

 

 明治15年(1882)の「平群郡窪田村村誌」によれば、「村社社地東西廿間三尺

南北廿二間三尺面積四百六十一坪本村社ノ未方ニアリ、素戔嗚命ヲ祭ル。祭日旧九月十

九日」と記され、明治25年(1892)の「神社明細帳」には、「村社須賀神社」と

記されている。

 

 江戸時代より窪田村の惣氏神として信仰を集めており、大正5年(1916)の「神

社調査帳」には由緒として、「寿永二年(1183)四月卯日。繁田郷ヨリ蘇武ノ郷ヘ

御移座」とあり、もともと繫田郷=磯城郡川西町大字吐田の地にあった神社を蘇武ノ郷

=窪田に移座したとされる。

 

 昭和35年(1960)、大和川の改修に伴い、現在地に移座している。

 

 本殿は文化年間(1804~1818)、春日大社若宮旧本殿を拝領したものとい

う。

 

 

 古都奈良ではどの地域を踏査していても由緒ある神社に巡り合うものである。安堵町

を歩いたのは何年前になるのだろうか?

 

 今春、コロナ禍も五類となり踏査もしやすくなるだろう。今夏のスクーリング講義受

講前日には、気兼ねなく古都奈良の地を踏査したいものである。

 

 (参考資料)

     現地案内板

迎撃態勢は整った🚀 ~在宅だからこそ💦~

 

 今週末に迫った『美術史概論』在宅特別科目習得試験。

 

 前々日になってようやく💦全10問すべての解答作成が完成しました(^^♪ 迎撃態勢

が整ったわけですが・・・これは在宅特別科目習得試験だから許されること(+_+)

 

 来週からはマスク着用も個人の判断に委ねられ、日に日にコロナ禍から日常が取り戻

されつつあり、今春からは科目習得試験もコロナ前のように ➀ 各地の会場で、② 試験

時間は50分で、③ 全10問の解答を暗記した上で(一部教科を除き、当然持ち込み不

可)、④ 独特の緊迫感漂う中で、試験に臨むことになるでしょう。

 

 某も今回の「在宅特別」科目習得試験で全て終わりというわけではなく、仮に今回の

試験で合格しても博物館学芸員資格取得科目「博物館展示論」、「博物館情報メディア

論」は試験会場で受験ということになります。

 

 暗記の必要のない今回の在宅特別科目習得試験で、卒業に必要な単位が認定されるよ

うに計算したわけで💦💦

 

 今後は試験日直前ではなく、時間に余裕をもって解答を作成して暗記という作業も追

加しなければなりません。

 

 在宅ということで、いろいろ思うところはあったわけですが・・・単位認定の面では

恵まれていたのかもしれませんね。

 

 なんだかんだいって、『美術史概論』在宅特別科目習得試験への準備は整ったので、

心身の状態を万全に整えて試験に臨みます(^^♪

歴史と文化を学ぶ会 講演会のご案内!!

 

 さて、歴史と文化を学ぶ会では来たる2023年3月25日(土)講演会を開催致し

ます!!

 

 場所は、高崎市吉井町「吉井文化会館」上信電鉄吉井駅下車徒歩5分ほど。駐車

場も御座いますが・・・、開演時間の間際ですと文化会館駐車場ではなく、若干離れた

高崎市役所吉井支所駐車場に停めていだたくことになります。

  

 気になる講演内容ですが・・・、

 

   第一部   地方から見た継体朝とその前後

          ー 6世紀前半期の群馬の古墳時代

 

         講師:三浦茂三郎 氏(高崎市観音塚考古資料館 学芸員

 

   第二部   縄文時代の耳飾り

 

         講師:角田祥子 氏(榛東村耳飾り館 学芸員

 

 で、13:30開演。16:00終了予定となっております。

 

 申込不要ですが、参加費(資料代)¥700で先着100名となっておりますので御

注意下さい。

 

 なお、駐車場など要所に案内がおりますが!!ボランティアの奈良学友会スタッフで

すので、クレームなどはご勘弁下さいm(__)m