平成15年(2003)7月10日 初版第1刷 発行
後藤 治 著 共立出版 ¥3900+税
今回ご紹介するのは、奈良大学通信教育部『建築史』でテキストとして採用されている『建築学の基礎6 日本建築史』である。
先史・古代から近代にかけての建築史ならびに技法と構法の変遷、さらに歴史的建造物の保存(文化財保護の流れ)がまとめられている。
記述自体は安易に書かれているので、建築史という点では流れは非常に理解しやすい。
しかし建築における技法・構法に関して言えば、他文献でより詳細に理解することが必要かもしれない。
貫・軸組・結木・組物など建築用語、寄棟造・入母屋造といった建築における重要ワードは図入りであっても、理解するのには時間かかりますね。
実際、歴史的建造物を見たり、写真を見ながらでなければ、どの部材?ってなりますわ💦💦💦
日本の建築について学ぶための入門書としてお薦め出来ます。第9刷まで行われていることからも広く活用されている一冊ですね。
こうした本は書店ではなかなか手に取る機会はないかもしれませんが、図書館にはあるかもしれないので、ご興味ある方はご覧になっていただけたらと思います。