日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

物見塚址(長野県佐久市)

 

  【 物見塚址 】      評価 ★

 

    別  名: 城山、小宮山砦

    所  在  地:  佐久市小宮山

    築城年代:

    築  城  者:

    区  分:     丘  城

    現  状:     山  林

 

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 前山城の北端部に当たり、塚の北方辻には「下木戸」の字名が伝わることから、ここから南方が前山城域ということになる。

 

 東西30m、南北32mの円形で、高さ10mに満たない小丘である。

 

 『長野県町村誌』前山村「伴野城跡」項には、伴野城跡図が掲載されており、そこにも物見塚として描かれている。

 

 この物見塚が伴野氏によって築かれたものであるのか、天文年間(1532~1555)以降の武田信虎・晴信の佐久侵攻の際に築かれたものか、あるいはそれ以後に築かれたものかは判別出来ない。

 

 しかしながら、伴野氏の頃から、この場所は重視されていたと考えられ、何らかの施設はあったものと思われる。

 木戸とともに整備されたのは、武田氏による改修時とも思われる。

 

 現在は竹藪化していること、近くに住む桜井一族が管理していることから突入するのは躊躇われる💦

 ましてや遺構もないんですから、遠景だけで十分かなぁ💦💦

 

 (参考資料)

   信濃の山城と館 1 佐久編    宮坂武男 著   戎光祥出版