【 戸塚神社古墳 】
所在地: 藤岡市上戸塚字熊野363
墳丘長53m、前方部幅41m、前方部高4m、後円部径30m、後円部高2.5m。
6世紀後半に築造された前方後円墳である。別名を「お熊さま古墳」、「熊の山古墳」、『上毛古墳総覧』では、「神流村1号墳」と記載されています。
主体部は南西に開口する両袖型の横穴式石室で、玄室と羨道からなり、玄室平面は徳利形で、羨道はやや胴張りになっている。
石室の大きさは全長8.1m。玄室長4.2m、玄室奥幅2.5m、羨道長3.9mであり、羨道前には細長い前庭が設けられています。
石室の壁は、玄室が河原石の乱石積で、羨道は細長い片岩の小口積です。
天井石が露出していることから、上屋と金網塀で石室は保護され、石室内部も土嚢で保護?されちゃっています💦
平成5年(1993)、発掘調査が実施されており、墳丘に葺石が施され、埴輪列の存在も確認されています。
石室からは、圭頭大刀、方頭大刀、刀子、鉄鏃、馬鈴、飾金具、銀環、切子玉、管玉、勾玉、須恵器(短頸壺・提瓶・横瓶など)、土師器(高坏)などが出土しています。
これら副葬品は東京国立博物館に収蔵されています。
藤岡地域も古墳が多い地域であり、毛野國の一大勢力であったことがうかがえます。出土品からも畿内勢力との関係が考えられます。
(参考資料)
藤岡市史 資料編 原始・古代・中世
現地案内板