【 中大塚城跡 】 評価 ★★
別 名:
所 在 地: 藤岡市中大塚字下郷99
築城年代:
築 城 者: 小林氏
区 分: 平 城
現 状: 千手寺・宅地
天文年間(1532~1555)以前に、高山氏の分流である小林氏がそれまでの館(小林館)からこの地に移ったと推定されている。
小林氏は高山氏同様、関東管領・山内上杉氏に従って各地を転戦しており、多くの古文書が伝えられている。
さて「中大塚城跡」であるが、南北220m、東西230mの範囲内に中央よりやや西寄りの位置に内郭跡と推定される部分と、東北部に堀で囲まれた不整多角形の郭がつく副郭形式の平城である。
内郭は一辺70mの歪んだ方形で幅3~5m、高さ2mの土居、幅4~5m、深さ1.5~2mの堀で囲まれ、南側に虎口が構えられている。
副郭東南には、L字形に曲がる堀状の凹みが残存しており、往時の姿を良く留めている。
藤岡市内には遺構残存度合いが良い城跡が多く残されている地域であり、「中大塚城跡」もその一つである。
市街地であることから、地域の人々にその存在を知ってもらい、これからも保存されることが望まれます。
(参考資料)
藤岡市史 資料編 原始・古代・中世