【 片山1号古墳 】
片山古墳群の中の1基(高崎市吉井町片山字久保平117)で現在は「いしぶみの里公園」内に粘土槨が移築されています。
『上毛古墳総覧』では、吉井町55号古墳と記載されています。
平成3年(1991)、吉井町教育委員会による土地改良事業に伴う発掘調査が行われています。
墳丘径32.6m、墳丘高4.5m。二段築成。周囲には周堀が巡らされており、周堀を含めると直径約50mを誇る円墳です(移築復元された現在は規模は違いますけどね💦)。
主体部は、墳丘中心から南に寄った位置で、8.8mの粘土槨。粘土槨の厚さは約10㎝で、東西方向に長さ8.1m、幅1.5m。
丸太を割って刳り貫いた割竹形木棺は長さ7m以上であった。
粘土槨からは、小型倣製内行花文鏡、堅櫛、鉄剣、鉄鏃、鉄斧、石製模造品(斧・刀子・臼玉)、管玉などが出土したことから、「片山1号古墳」の築造時期は、4世紀末から5世紀初頭に築造されたと推定されています。
(参考資料)
現地案内板