日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

法隆寺 東院伽藍 夢殿(奈良県生駒郡斑鳩町)

 

  【 法隆寺東院伽藍 夢殿 】

 

      所在地:   生駒郡斑鳩町法隆寺山内17

   拝観料: 一般 ¥1500 小学生 ¥750

                  ※ 西院伽藍内、大宝蔵院、東院伽藍内共通券

 

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 推古9年(601)、この地に厩戸皇子聖徳太子)の宮殿が建てられ、推古13年(605)、厩戸皇子は飛鳥から斑鳩宮に移っています。

 

 推古30年(622)、厩戸皇子斑鳩薨去

 

 皇極2年(643)、蘇我入鹿によって山背大兄王をはじめ上宮王家は攻め滅ぼされ、斑鳩宮は廃墟と化した。

 

 昭和9年(1934)の修理工事に伴う発掘調査で、斑鳩宮の掘立柱建物数棟が検出したことで、この地が斑鳩宮の跡地であることが確認されています。

 この時の調査では、東院創立当初の回廊や南門の規模も判明しています。

 

 

 『法隆寺東院縁起』には、天平11年(739)、朝廷の信任が厚かった高僧・行信は斑鳩宮の荒廃ぶりを嘆き、太子供養の伽藍の建立を発願し創建。太子御影の救世観音が八角円堂に安置したと記されている。

 

 『法隆寺東院資材帳』には、「瓦葦八角仏殿壱基・・・、」とあり、奈良時代当時は夢殿という名称は使用されていなかったことがうかがえる。

 

 天平20年(748)、行信は聖霊会を始行したとされ、太子信仰の聖地となりました。

 

 寛喜2年(1230)、夢殿は大修理をされており、建物の高さ・軒の出・組物など屋根部分が大きく改変されてはいるものの、古材から天平の姿に復元可能なほどに古式が残されている建物です。

 

 

 夢殿は一重、本瓦葺の八角円堂であり、秘仏・救世観音や前立の聖観音菩薩立像、行信僧都座像、道詮律師座像などが安置されています。

 

 秘仏・救世観音は4/11~5/18、10/22~11/22の御開帳の際に神々しいお姿を拝観することが可能です。

 

 いやぁ、夢殿。八角円堂。素晴らしいですねぇ。高校時代の修学旅行でも法隆寺来たけど・・・東院伽藍見たのかなぁ💦全く記憶にない💦💦

 またゆっくりと法隆寺踏査してみたいと思います(^^♪

 

 (参考資料)

    法隆寺         小学館

    現地配付パンフレット