【 浜川館跡 】 評価 ★★
別 名: 浜川砦
所 在 地: 高崎市浜川町字館
築城年代: 永享年間(1429~1440)
築 城 者: 長野隆業
区 分: 館
現 状: 宅地・耕地
永享年間(1429~1440)、長野隆業によって築かれたとされ、箕輪城築城前の居館であったという。
永正9年(1512)、長野業尚が箕輪城を築き、本拠地を移した後は、浜川六郎(藤井友忠)が守備したという。
天正14年(1586)、後北条氏による沼田城攻めに付き従った武将中に長野業忠の名が見られ、業忠は浜川幽喜斎と名乗っていたことから、箕輪城が武田信玄によって攻略された後も、長野氏残党は浜川館に寄っていたのだろう。
廃城時期は明らかではないが、今も館の西隅部分の土塁・堀跡が良好に残されている。
宅地の中に良好に遺構が残されている城館跡であり、今後も地域の方々が大切にしてもらいたいものである。
(参考資料)
新編 高崎市史 資料編3 中世 Ⅰ