天保年間(1830~1844)、野沢温泉村に自生する木通蔓を利用して作成されたという。
当初は籠や土瓶敷きなどが作成されていたのだが、次第に鳩ぐるまや唐人笛、乳母車など玩具類が作られたとされる。
昭和36年(1961)、長野市で開催された産業文化博覧会で皇太子妃(現在の皇太后美智子妃殿下)に贈られたことが全国に報道されたことで一躍その名を知られるようになった。
信州を、いえ東日本を代表する郷土玩具であり、制作者は多分に漏れず高齢化しているが後世に伝えて欲しいものである。
(参考資料)
ふるさと玩具図鑑 井上重義 平凡社