日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

上野三碑ユネスコ「世界の記憶」登録三周年記念 『金井沢碑の記憶~古代豪族と仏教~』

 

 令和2年10月28日(火)から12月6日(日)まで、群馬県高崎市吉井町池にある「多胡碑記念館」において『金井沢碑の記憶~古代豪族と仏教~』が開催されており、早速見学してまいりました。

 

f:id:nihonshiseki:20201104160338j:plain

 

 神亀3年(726)、地域の豪族たちによって金井沢碑は建立されました。碑文からは、仏教による豪族間の結びつきや家族関係、当時の国郡郷里制・戸籍制をうかがい知ることが出来ます。

 

 碑には羣馬と刻まれており、群馬の初出とされ貴重な文字資料であります(^^♪

 

 今回の展示では、墨書土器や刻書土器、銅製私印といった文字資料を間近に鑑賞できます。そこに書かれた文字・・・、様々なことが推察されますね。

 車=くるま=群馬?、上毛・・・、これは今でも通じる語、物=物部氏?といった具合ですね。

 

 8世紀、大宝律令によって文書行政が整えられ、官印が鋳造され、8世紀後半になると主に豪族や寺院によって鋳造され、使用されたと考えられている県内出土の私印も勢ぞろいしております(^^♪

 

 併せて、古代豪族が建立。信奉したと考えられる古代寺院(山王廃寺・上植木廃寺・田端廃寺)に関する103点の資料も展示しています。

 

f:id:nihonshiseki:20201104162126j:plain

 

 今ですと、歴史カードが貰えます(^^♪

 

 最近、こうしたカードを収集している方は多いようですね。入館無料ですから、是非足をお運び下さいm(__)m