会津から遠く離れた長崎地方に伝わるバラモン凧と形が共通する強風用の凧で、凧の図柄は日の出、武者絵などがあるが、この「会津唐人凧」は大きな口から長い舌を出した《ベロくん出し》と呼ばれるもの。
江戸時代に長崎から会津に伝わったとされるが、何故伝わったのは諸説ある。
薬用人参(朝鮮人参)を長崎経由で会津に持ち込んでいたのでという説。長崎商人がこの地に持ち込んだとする説。隠れキリシタンがこの地に逃れた際に伝播させたとする説。
「会津唐人凧」を製作販売している竹藤は、寛永元年(1624)創業ということから、豊臣秀吉の朝鮮出兵の影響もあるんじゃないかなぁ。
しかし、真相は謎のまま💦💦
慶応4年(1868)、戊辰戦争・会津鶴ヶ城の戦いの際、鶴ヶ城は明治新政府軍に包囲され、陥落寸前であった。
この時、落城寸前の城内から「会津唐人凧」が空高く揚がり、会津藩兵の士気を高めたというエピソードは有名である。
「会津唐人凧」を見た新政府軍は、まだまだ余裕があると感じたかは甚だ微妙ですが・・・、会津戦争を今に伝える民芸品であることには違いありません(^^♪
(参考資料)
ふるさと玩具図鑑 井上重義 平凡社