【 中宿古代倉庫群跡 】
所在地: 深谷市岡3286-2 中宿歴史公園
平成3年(1991)3月から10月にかけて、旧岡部町教育委員会によって発掘調査が実施され、掘立柱建物16棟・溜池状土壙5基・竪穴住居跡3軒・大溝等の遺構が検出し、須恵器・土師器などの遺物が出土した。
掘立柱建物跡は遺跡の性格を特徴づける遺構であり、いずれも柱を基盤目状に配置する総柱式の高床倉庫が主体。7世紀から8世紀代にかけての奈良時代を中心とした約100年間に建て替えながら使用されていたものと推定されています。
最も大きい掘立柱建物(1号建物跡)で床面積56.7㎥で、埼玉県下において確認された掘立柱建物の中で最大規模である。
通常の集落跡から発見される例はなく、公的な施設に付随した建物であると考えるのが最も妥当であり、武蔵国21郡の一つである榛澤郡の郡衙の一部であろうと推定されています。
発掘は行われていないものの、周囲には郡庁、厨屋、郡司館といった施設が広がっている可能性が極めて高いと思われます。
1号建物跡は校倉造、2号建物跡は板倉造で復元されており、その他は柱根跡をコンクリート柱で表現しています。
当初の計画では歴史資料館建設も予定されていたようなのですが・・・、このご時世ですから頓挫してしまったのかもしれません💦
道の駅「おかべ」からも歩いて行けますし、買い物のついでに訪れてみては如何でしょうか?
(参考資料)
現地案内板