日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

庚塚古墳(群馬県伊勢崎市)

 

  【 庚塚古墳 】

 

     所在地: 伊勢崎市下触町119-1

 

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 庚塚古墳群の一基で『上毛古墳綜覧』では、赤堀村第77号墳として記載されてお

り、庚塚古墳群は5世紀から7世紀にかけて前方後円墳2基、円墳9基が築造されてい

ます。

 

 「庚塚古墳」は全長48.4mの前方後円墳で、残存高2.5m。墳長30.3m、後円

経23.6m、後円部高1.8m、前方部幅14.5m。両袖型横穴式石室が墳丘南東側に

開口している。

 

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 石室規模は、全長4.4m、幅1.8m、高さ1.8m。

 

 平成5年(1993)までに4度の発掘調査が行われ、墳丘基壇部には円筒埴輪・朝

顔形埴輪が巡り、前方部には人物埴輪や器財埴輪(家形・盾形・大刀形埴輪等)が配置

されていたと推定され、馬蹄型の周溝や前庭部も確認されています。

 

 遺物として直刀、小刀、刀子、玉類、大甕・甕・杯などの須恵器が確認されているこ

とから、古墳時代後期の6世紀中頃に築造されたと推定されている。

 

 

 工場用地じゃないか?と不安になる一角に「庚塚古墳」はありますが・・・、「う~

ん💦墳丘残存度悪いなぁ💦」というのが印象。

 

 国指定史跡「女堀」からもほど近いので(場所迷うかもしれませんが💦)併せて見学

されることをお薦めします(^^♪

 

 (参考資料)

   群馬県古墳総覧             群馬県教育委員会

   伊勢崎市文化財ハンドブック       伊勢崎市教育委員会

   現地案内板