【 法伝寺2号古墳 】
所在地: 飯山市静間字北畑511
飯山市街地南部の西縁を画した丘陵南端にある法伝寺の墓地北端にある古墳で、当初
は円墳、次いで帆立貝式古墳と考えられていた。
昭和20年代後半、中学生によって古墳後円部から1本の鉄剣が発見され、法伝寺の
寺宝として伝わっている。
平成8年(1996)、飯山市教育委員会によって古墳の実地測量が行われ、その結
果、飯山地域で2例目となる前方後円墳であることが確認された。前述したようにそれ
まで古墳の形状とは異なっていたことが明らかとなったのである。
墳丘長推定23m。前方部長9.5m、前方部高2.1m、前方部最大幅18.5m、く
びれ幅4m。後円部長推定13.5m、後円部高2.6m。
古墳主体部は未発掘のため、埋葬施設に関しては不明である。
築造年代は古墳時代前期の四世紀後半頃と考えられている。
飯山市には毎年春先に山菜を求めて訪れていたが、これまで城館跡ばかり訪れ、古墳
や史跡踏査は皆無であった。
北信濃には考古学上踏査しておかねばならない地域は多い。手始めに指定史跡から踏
査を開始したいと思っています。
(参考資料)
現地案内板