【 川原畑諏訪神社の宝篋印塔 】
所在地: 吾妻郡長野原町大字川原畑
文政12年(1829)10月、供養塔として川原畑村中の人々によって建立され
た。
信州高遠の石工・久保田賢次郎賢次郎等の手による安山岩製の宝篋印塔である。
高遠石工の作は細かい細工が特色とされているのだが、「川原畑諏訪神社の宝篋印
塔」に関してはそうした技術は省略され、屋蓋も普通は木造建築の軒廻り様式を用いて
いるのに、一見自然石と思われる蓮花を模った簡素な美を表現している秀作である。
平成18年(2006)、八ッ場ダム建設に伴い旧地(長野原町大字川原畑西宮)か
ら移転されたものですが、解体時に下部の石積み内から一字一石経が6万個以上検出し
ています。
こうした地域の歴史を伝える史跡が八ッ場ダム建設でダム湖に沈むことなく移転され
たことは良いことだと思います。
ダム建設に伴い国道も新しく開通したことで何気なく通過してしまう高台にあります
が、こうした史跡にも着目してもらいたいですね(^^♪
(参考資料)
現地案内板