【 北沢川の大石棒 】
北沢大石棒・北沢の大石棒とも。
縄文時代中期後半、この地から産出した志賀溶結凝灰岩(通称、佐久石)を用いて製
作された。全長2.23m、直径25㎝で、石棒としては日本一の大きさである。
大正8年(1919)、北沢川改修工事の際に出土し、高見沢伊重が貴重なものでは
ないかと考え、自らの田の畔に立てて保護(当人にその意思があったかは定かではない
が・・・💦)したという。
昭和57年(1982)、文化財指定のため、一旦掘り出し補強工事が行われた。そ
の際に大きさの測定と、地中部の実見が行われた。
さて、石棒とはどのような意図をもって製作されたのであろう?
一般的には縄文人が豊穣と子孫繁栄を願ったものとされている。学術的考察も多数行
われている遺物であるが、学術論文に目を通したことがない(気がする)ので、ご興味
ある方は読まれては如何でしょうか?その上で現地を踏査すればより理解が深まること
でしょう。
この「北沢川の大石棒」は教科書等にも非常によく掲載されている史跡であるが、現
地踏査して「えっ、こんな場所にあったんだぁ」というのが正直な感想。もっと田園地
帯のど真ん中に建っていると思っていたんですが💦
やはり実際に現地を訪れることは大事なことなんだということを身をもって学びまし
たわ(^^♪
(参考資料)
現地案内板