さて、皆さんは「発掘調査報告書」や「○○○調査報告書」は活用されていますでし
ょうか?それ以前にそれらをご覧になったことはあるでしょうか?
遺跡の発掘調査が実施されると、遺跡の多くは破壊されてしまうことから、その成果
を報告書という形で後世に残します。
バブル期には(この表現も死語なのかな💦)現在よりも文化財行政に対する予算は潤
沢なものであった。この時期には「調査報告書」も一般頒布されることが多かったので
すが・・・。
現在では、一部を除き「報告書」が一般頒布されることはなく、図書館に配架される
のみとなってしまいました。最近では「全国遺跡総覧」WEBサイトにおいてダウンロ
ード可能となり、随分と活用推進が図られています。
ですが・・・、やはり冊子化された報告書を手元に置きたいと思う方は多いのではな
いでしょうか?
調査報告書は、学術論文執筆の際には必要になりますからね。とは言え、まだまだ学
生の立場の我々には馴染みは薄いものでしょう。
では、我々学生はどのような活用をすれば良いのでしょうか。
一例を挙げれば、卒業論文執筆前に見ておくことをお薦めします。
報告書ですから、学術的な記述がなされており、論文の章立てを考える際に活用出来
ます。当然のことながら、何か遺跡や遺物について論文を書く際には、発掘調査報告書
は参考資料として必須です。発掘調査報告書を参考にしていないと、如何に自分で論述
しても不可とされるケースが多いでしょう。
発掘調査報告書等が一般的に入手困難な状況下である今だからこそ、多くの人が報告
書に注目して活用することで、文化財行政に対する理解を深めてもらいたいと思います
(^^♪