日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

中山敷石住居跡(群馬県吾妻郡高山村)

 

  【 中山敷石住居跡 】

 

           所在地: 吾妻郡高山村字中山1663

 

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 昭和47年(1972)、地権者が椎茸の圃場整備をしようと地面を採掘した際、土

器片が出土したことから、昭和48年(1973)3月、発掘調査が実施されました。

 

 調査の結果、全長約5.3m、南北2.8m、西側に張出部をもつ柄鏡型敷石住居跡が

検出されました。

 

 主体部は六角形であり、中央に石組の炉、平石が敷き詰められ、張出部には石囲いの

ある敷石住居であり、主体部周囲から柱穴も検出された。周辺傾斜地から過去に出土し

た土器や石器などから、縄文時代中期後半から後期前半のものとされる。

 

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 「中山敷石住居跡」周辺にも遺構は存在しているようであるが、畑が出来ない💦とい

う声も多かったようで、調査は限定的なものとなっているが、地権者の御厚情によっ

て、発掘された敷石住居跡は覆屋で保存されている。

 

 周辺道路は🚗一台が通れるほど💦駐車場もない。見学に訪れる際には十分注意して

欲しいと思います。

 

 (参考資料)

    現地案内板