さて、今回ご紹介するのは「三条凧」。
ここで問題です🎵「三条凧」の読み方は?解答はその、起源の終わりで!!
慶安2年(1649)、三条に村上藩の陣屋が築かれる(飛び地領支配のための陣屋
は各地で見られますね)と、旧暦の端午の節句に凧揚げが推奨された。
「・・・。」よく領地支配で奨励されるのは、農閑期に○○を作りなさい!というこ
とが多いのに、凧揚げが推奨された理由は不明です💦
この頃の三条凧は、今でいう「江戸凧」であり、陣屋は領内の若手農民を募り、10
0枚張以上の大型凧を作り上げた。町民は30~50枚張までの凧であった。
町民は「大きな凧を小さな凧で勝てないだろうか」と試行錯誤し、六角巻凧が発明さ
れ、毎年町民側が勝利するようになったことから、陣屋側も六角巻凧に変わっていった
という。
こうしたことから、三条が六角巻凧発祥の地と呼ばれることとなった。なお、起源は
元禄5年(1692)との説もある。
この説では、武士の子が凧揚げしているのを見た町民の子が自分の凧を揚げて相手の凧糸を切り、日頃の鬱憤を晴らしたのが始まりとされている。
その後、陣屋VS町民の凧合戦は、町内単位(○○組と呼ぶ)の争いとなり、6月第
一土曜日・日曜日に開催されている。
昭和初期には11軒あった凧屋は2軒となってしまった。
さぁ、解答です(^^♪
「三条凧」。普通であれば「さんじょうたこ」と呼びますが・・・、正解は「さんじ
ょういか」。たこではなく、いかなんですねぇ。
合戦に負けた陣屋側の人が「あれはたこじゃない。いかだぁ」と言ったからだとか💦
なので、凧屋さんも、たこや、ではなく、いかや、なんです(^^♪
(参考資料)
ふるさと玩具図鑑 井上重義 平凡社