日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

博物館と文化財の危機

 

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 令和2年(2020)2月29日 初版 第1刷 発行    岩城 卓二 高木 博志 編 

 

                  人文書院     ¥2300+税

 

 帯の「稼げない博物館は存在意義がないのか?」センセーショナルな文章である。改

文化財保護法によって、文化財の活用が謳われ、文化財を展示する博物館との連動も

昨今の動きである。近年、多額の税金が投入される博物館も市民の厳しい目が向けられ

ている現状がある。

 

 文化財で稼ぐことは、今や国家戦略となった。これは博物館や文化財の商品化・観光

化・資源化を示しており、問題点も多い。

 

 今後より良い博物館経営、文化財の活用を考える上で、この流れを問題として捉える

ためにも本書は是非読んでいただきたい一冊である。

 

 観光考古学を専攻する某にとって、非常に役立つ一冊であった。また、博物館学を学

ぶものにとって有益な一冊でもあります(^^♪