日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

金龍寺の宝塔(群馬県高崎市)

 

  【 金龍寺の宝塔 】

 

           所在地: 高崎市箕郷町上芝87 金龍寺境内

 

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 大田山良悟院金龍寺本堂裏手にある。

 

 高さ約2mの赤城型の宝塔で、塔身に「祖師西来意」と刻まれ、基礎部に「為道西禅

門春慶尼  維時慶長七寅二月」と刻まれている。

 

 慶長7年(1602)2月に建立されたことは刻字より明らかであるが、春慶尼とい

う人物がどういった人物であるのかは不明である。

 

 大田山金龍寺は、寺伝によれば大田金山城主・由良氏によって創建されたともされ、

この言い伝えが正しいのであれば、由良氏に関わる人物であるのかもしれない。

 

 

 来歴不明の宝塔であるが、地域の歴史を今に伝えるものであり、今後も保存され活用

されることが望まれます。

 

 (参考資料)

    箕郷町誌      箕郷町教育委員会