昭和60年(1985)4月10日 第1刷発行 金 鉱球 著
吉川弘文館 ¥8,000
6世紀中葉から7世紀中葉の大和政権の対外関係、特に百済・新羅との関係を主とし
た学術論文である。
4世紀以来、ヤマト政権は任那に拠点を有していたという近年までの学界の通説を、
的確な史料批判で否定しているほか、蘇我氏と物部氏の争い、乙巳の変前後の対外関係
の変化が何故起きていたのかを論述しており、非常に興味深い論考であった。
最近、学術論文やレポートの参考文献に一般書を記載しているという声が多い。「吉
川弘文館」などの学術書は高価で非常に読破するのが困難ではあるが、是非こうした学
術書を読むことをお薦めします(^^♪