日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

長沖古墳群32号墳(埼玉県本庄市)

 

  【 長沖古墳群32号墳 】

 

            所在地: 本庄市児玉町児玉南2-9 

 

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 長沖古墳群は197基を数える古墳群であり、梅原古墳群とも称される。5世紀中頃

から7世紀後半にかけて築造された古墳群である。

 

 明治半ばにはその存在は注目されており、大正末から昭和初期には『武蔵国兒玉郡

誌』編纂に伴い、現地調査が実施されていることでも知られています。

 

 昭和51年(1976)から昭和54年(1979)にかけて、児玉町教育委員会

よって5次にわたる発掘調査が実施されている。

 

 「長沖古墳群32号墳」は、全長32.8m、墳高2~3mの前方後円墳であり、円筒

埴輪や朝顔形円筒埴輪等が出土している。遺物から6世紀代に築造されたものと推定さ

れている。

 

 多くの古墳が宅地開発等によって削平され消滅しているが、「長沖古墳群32号墳」

は「長沖古墳公園」として保存されています。地域の歴史を未来永劫伝える意味では

1基とはいえ保存されたことは良かったことです。

 

 周辺には未指定の古墳も残存しており、古墳にこ~ふんする人は楽しい古墳群ではな

いでしょうか(^^♪

 

 (参考資料)

    長沖古墳群X -飯玉地区B地点の調査-

    現地案内板