【 元札辻 】
所在地: 港区芝5-29-16
江戸時代のはじめ、高札場が設けられ、布告法令が掲示されたことから、札の辻と呼
ばれるようになった。
元和2年(1616)、江戸正面入口として形式を整えるため、この地に芝口門が建
設されている。この門は東に江戸湾に接し、海を隔てて房総の山々を望め、1日眺めて
いても飽きないことから日暮御門と呼ばれました。
天和3年(1683)、高札場は南方の高輪に移され、宝永7年(1710)には芝
口門が新橋北側に建て替えられたことから、元札辻と呼ばれるようになった。
明治維新後は、元を略して札の辻と呼ばれています。
札の辻交差点の脇に小さな案内板が建つのみであるが、歩行者はあまり気にしないで
あろう。こうした交差点も歴史の舞台であることを押さえておきたいものである。
(参考資料)
現地案内板