【 旧魚住家住宅 】
所在地: 野々市市本町3-19-24
入館料: 無 料
休館日: 月曜日・国民の祝日の翌日(土・日を除く)・年末年始
石川郡村井村字樋爪(現白山市)の権左衛門(江戸時代、村役人を務めていた人物と
推測される)の商家兼住居として、安政年間(1854~1859)に築造された。
表構えは平入町家のように見え、上部には三角形の切妻破風が見られる。その一方、
農村の商家として建てられたため、ミセノマがあり、オエ(現在の茶の間にあたる)か
らは妻入構造となっている。
このような町家風農家は金沢郊外農村部の街道筋によく見受けられ、農家が街道に町
家の構えで進出してきた形式であったとされる。
( オエ )
明治33年(1900)、魚住家がこの住居を買い求め、自宅として野々市村西通
(現在の本町4丁目)へ移築しています。
魚住家は北國街道の表通りに面して建ち、コンカニシンや野菜や肥料を売る雑貨店兼
住宅として昭和48年(1973)まで使用していました。
建物内のミセノマとオエは屋根裏まで吹き抜けとなり、大きな梁組みが見られる。
昭和50年(1975)、白山町に移築され、老人憩いの家「椿荘」、昭和57年
(1982)には郷土資料館として活用され、平成6年(1994)、現在地に三度目
の移築され、野々市市郷土資料館として開館しています。
郷土資料館として昔の農具や生活道具が展示陳列している館は数多あるが、「旧魚住
家住宅(野々市市郷土資料館)」の管理は他館が参考にして欲しいほど行き届いている
と感じた。野々市市の文化度の高さの一端を示していよう。
(参考資料)
現地配付パンフレット
現地案内板