平成24年(2012)1月25日 初版発行 上野 誠 著
角川学芸出版 ¥2000+税
奈良大学通信教育部『言語伝承論』で採用されているテキストである。
万葉集研究の大家であり、奈良大学が誇る(現在は國學院大學へ行かれたが・・・)
上野誠教授の御著書。
天智天皇の病が重くなり、崩御。山科御陵に埋葬され、奉仕者が散会するまでの万葉
集九首(天智天皇挽歌群)を取り上げ、万葉歌の叙情と日本人の死生観にせまる一冊で
ある。
内容は、さすが上野教授というところだが、以前スクーリング講義『神話伝承論』で
上野教授の話を聞いた経験から、直接の講義だったらもっと面白いんだろうなぁとも感
じた。
しかしながら、万葉集に興味をお持ちの方にはお薦めしたい一冊である。