日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

覚林寺(東京都港区)

 

 【 覚林寺 】

 

          所在地:  港区白金台1-1-47

 

                ( 清正公堂 )

 

 肥後熊本藩・細川家中屋敷であった地に建つ日蓮宗の寺院。山号は最正山。加藤清正

の位牌や像が祀られていることから「清正公」と通称され、付近の住民からは「清正公

さま」と呼ばれ、勝負祈願の寺として信仰を集めている。

 

 寛永8年(1631)、日蓮宗大本山・誕生寺18世であり、李氏朝鮮十四代国王である宜祖の長男・臨海君の子であった可観院日延の隠居寺として創建される。

 

 弘化2年(1845)、火災により全焼するも、安政3年(1856)に山門、慶応

元年(1865)に清正公堂の拝殿・幣殿が再建されている。

 

                 ( 山門 )

 

 山門は、木造銅板葺薬医門で両脇に脇戸が付いたもの。斗に皿斗が付くほかは装飾的

要素の少ない簡素な門である。

 

 清正公堂は拝殿・幣殿・本殿からなる権現造。拝殿は間口三間奥行三間、幣殿は間口

一間奥行三間、本殿は土蔵造で明治中期頃の再建と考えられる。

 

 

 大名屋敷として訪れるも良し。御朱印を求めて訪れるも良し。白金台散策の際には是

非訪れたい寺院です(^^♪

 

 (参考資料)

   現地案内板