日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

旧山岸家住宅(石川県白山市)

 

  【 旧山岸家住宅 】

 

   所在地: 白山市白峰イ72-1

 

 

 土蔵造。桁行17.3m、梁間10.9m、三階建切妻造桟瓦葺。

 

 附座敷は土蔵造。桁行11.7m、梁間9.2m、二階建切妻造桟瓦葺。

 

 山岸家は、牛首村御三家筆頭として十郎右衛門と称し、酒造・養蚕・木材・金融等、

活発な活動を行い、代々白山麓十八ヶ村の取次元を務めた家柄である。

 

 主屋建築年代は、分家の主屋として天保11年(1840)に築造されたものを、明

治25年(1892)から翌26年(1893)にかけて移築したものである。仏間棟

は明治27年(1894)に増築されている。

 

 

 「白峰重要伝統的建造物群保存地区」内で築造年代が明らかな最古の民家である「旧

山岸家住宅」。敷地内の土蔵群や水路などを含めて保存が図られるとのことである

が・・・、前途多難な状況であると感じる(+_+)

 

 地区を散策するための駐車場は数台分確保されているものの、肝心の建物敷地内整備

に費用が掛かることが予想され、整備後の管理に関しても検討が必要であろう。

 

 他地区の状況も十分に視察した上で、より良い活用手法を検討することが求められる

ように感じる。

 

 (参考資料)

    現地案内板