【 正善寺古墳 】
所在地: 足利市常見町1-12-15 正善寺境内
渡良瀬川北岸の常見古墳群を形成する一基であり、車塚古墳とも常見4号墳とも呼ば
れている。
墳丘全長約88m、後円部径約32m、後円部高約5m、前方部幅約38m、前方部
高約4mの前方後円墳である。現在、くびれ部には正善寺が建立され、前方部・後円部
は墓地化し分断されている。
墳丘の周囲には約10mの周濠が巡り、墳丘には葺石が施されていたとされる。
後円部には南に開口した両袖型乱石積横穴式石室があり、全長約7.5m、玄室長5.
7m、玄室幅2.15m、玄室高1.7m。羨道長1.8m、羨道幅1.0~1.15m、羨道
高0.7~1.1m。
正善寺建立の際であろうか、墳丘上から円筒埴輪、石室から観音菩薩像が出土したと
いうが定かではない。
足利市内最大級の前方後円墳であり、6世紀後半に築造された首長墓と推察されてい
る。
訪れやすい古墳ではあるものの、墳丘は分断されており古墳らしさをあまり感じられ
なかったものの、石室に関しては状態が良く一見の価値がある。
(参考資料)
現地案内板