日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

桜ヶ丘組石遺跡(埼玉県深谷市)

 

  【 桜ヶ丘組石遺跡 】

 

            所在地: 深谷市緑ヶ丘17-17

 

 

 櫛引台地の先端部に所在する縄文時代後期の遺跡である。

 

 昭和30年(1955)、発掘調査が実施され8基の石組遺構が検出し、うち5基が

埋め戻し保存がされている。

 

 第1号遺構は2.0×1.4mの長円形、第3号遺構は0.8×0.7m、第4号遺構は2.

8×1.2mの長方形、第5号遺構は3.0×1.5mの長方形、第6号遺構は3.0×1.5m

の長方形。

 

 平成2年(1990)、第6号遺構の再調査が実施され、地表から4~50㎝掘り込

み、その上半分に径10㎝の荒川系河原石を、約30㎝の厚さで積み重ねて作られてい

ることが明らかとなった。

 

 遺構の年代は縄文時代後期と推定され、環状列石のような祭祀あるいは埋葬など信仰

に関わる遺跡と考えられますが、遺跡の性格については不明な点も多い。

 

 

 住宅街の中にある小さな公園「組石公園」こそ「桜ヶ丘組石遺跡」で、史跡標柱・案

内板、モニュメントがあるのみだが、れっきとした埼玉県指定史跡である。

 

 これまで何度となく城館跡踏査に出陣している深谷市であったが、この遺跡はノーマ

ークだった💦

 

 いくつかのブログで紹介されているものの、あまり知られていないようなので是非訪

れてもらいたい遺跡である(^^♪

 

 (参考資料)

   現地案内板