【 和名埴輪窯跡群 】
所在地: 比企郡吉見町和名
古くから和名沼の北側斜面一帯から埴輪片が発見されることは知られており、昭和4
9年(1974)、発掘調査が実施され、4基の埴輪を焼成した登り窯址を検出しまし
た。
さらに昭和62年(1987)に実施された発掘調査でさらに1基の窯址の存在が
確認されています。
なお輪窯跡の遺構は保護のために埋め戻されて現地保存されています。
検出した5基の埴輪窯以外にも周囲には埴輪窯が存在していると推察されているもの
の、宅地化が進んでいることから調査は実施されておりません。
出土遺物として人物・馬などの形象埴輪や円筒埴輪があり、付近の久米田古墳群をは
じめとした吉見丘陵に所在する古墳、岩鼻古墳群など松山台地上に造成された古墳のた
めに埴輪焼成が行われた窯址と推察されている。
吉見町と言えば・・・、吉見百穴や武州松山城跡だろうか。著名な城跡や古墳からも
程近い和名沼北側斜面にある埴輪窯址を気に留める人はどれほどいるだろう。吉見町周
辺の古墳との関係性もある遺跡ですので、是非足を延ばしてみては如何でしょうか(^^♪
(参考資料)
現地案内板