日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

旧小関家住宅(宮城県白石市)

 

  【 旧小関家住宅 】

 

   所在地:   白石市西益岡町6-52

   休館日:  年末(12/28~12/31)

           入館料: 一般 ¥200 小中高生 ¥100

 

      公式HPはこちら http://www.shiro-f.jp/shiroishijo/index.html

 

 

 小関家初代・太右衛門元成は蝦夷松前藩松前家臣の小関弥右衛門元直の次男であ

り、延宝8年(1680)、白石領主・片倉村長に嫁した少林院於市(市子の方)の添

え人として片倉家中となった家柄である。

 

 御料理番、定御供などの役職を経て、元禄16年(1703)、15石5斗(1貫5

50文)の知行取りとなり、享保元年(1716)には番士に編入。その後には奥用人

を務めています。

 

 

 平成3年(1992)、主屋・門・塀が小関家より白石市に寄贈されたのを機に、全

面解体及び調査が実施され、享保15年(1730)2月12日の墨書が発見されたこ

とで建築年代の明らかな建造物である。

 

 石場建寄棟造茅葺、桁行7.5間、梁行4.0間の直家で、主屋内部は広間型三間取り

(土間・台所・茶の間)構成である。

 

 宝暦11年(1761)に作成された「白石城下絵図」の城北、三の丸外堀沿いに小

関右衛門七と記されており、片倉家中では中級武士の屋敷地であることがわかる。

 

 

 小関家は幕末期まで15石前後の知行取りであり、大きな変動はなかった。しかしな

がら、平成に至るまで屋敷地を有していたということは素晴らしいことではないだろう

か。

 

 白石城訪問の際には、是非足を延ばしていただきたい貴重な武家住宅です(^^♪

 

 (参考資料)

   現地配付パンフレット