【 番匠峰古墳 】
昭和49年(1974)、国体に伴う矢板市運動公園造成のため矢板市教育委員会に
よって、敷地内に所在する6基の緊急発掘調査が実施されている
「番匠峰古墳群1号墳」は傾斜を利用し、半地下式横穴式石室をもつ半円状墳丘(円
墳)であり、葺石はなくローム層まで掘りこんだ周溝が北西部で確認されている。
埋葬施設の側壁石組みは河原石であり、石室は堅固な造りでなかったものと考えられ
ています。
遺物としては、石室内から長さ80.9㎝の直刀、長さ37.4㎝の小直刀、鏃17、
切子玉7、菅玉1,耳環4、刀子4などが出土しており、遺物の多様さから追葬が行わ
れていたと推察されています。
墳丘築造状況に省力化の傾向が見受けられること、出土遺物などから築造年代は古墳時代末期(6世紀末から7世紀初頭)と推察されています。
「番匠峰古墳群1号墳」は調査後に旧位置から約80m東微北に移築復元されていま
す。運動公園内ということで駐車場も完備されていますので、古墳マニアの方は是非お
越しくださいませm(__)m
なお、『矢板市史』にも墳丘の詳細な大きさなどは記載されておりません💦ご了承下
さいませ。
(参考資料)
現地案内板