日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

蛇喰古墳(埼玉県深谷市)

 

  【 蛇喰古墳 】

 

           所在地: 深谷市岡113-4

 

 

 昭和48年(1973)、深谷市教育委員会による発掘調査が実施された際、帆立貝

形古墳跡1基(白山17号墳)、円墳跡24基(白山1~16号墳・18~25号

墳)、円筒埴輪棺2基を検出した「白山古墳群」の中で唯一残存するのが「蛇喰古墳」

である。

 

 直径約25m、墳丘高約2mの円墳で、後世に墓地が形成されたことから一部墳丘が

破壊されている。

 

 墳丘表層から埴輪片が採取されているが、上記した発掘調査の際には調査されていな

い(後世の墓地の影響かと思われる)。

 

 「白山古墳群」は発掘調査から、榛名山二ッ岳噴出火山灰(FA)降下前後(6世紀

初頭)に築造されたことが明らかとなっており、「蛇喰古墳」も同時期に築造されたも

のと推察できる。

 

 

 野暮用で深谷市を訪れた際、そ~いえばあれも古墳だったよねぇ🎵と踏査してみた。

墳丘には小祠もあり、古来の信仰対象でもあったことから発掘調査が未実施なのかもし

れませんね。

 

 まぁ、白山古墳群も【白山遺跡】発掘調査によって古墳址が確認されたことから古墳

群って明らかになったので、当初から「蛇喰古墳」は対象外だったのかもしれません

ね。

 

 (参考資料)

   埼玉県深谷市埋蔵文化財発掘調査報告書 白山遺跡Ⅳ