【 文明の石幢 】
所在地: 伊勢崎市曲輪町14-5 同聚院 境内
石幢は宝珠・請花・屋蓋・龕・中台・竿・基礎からなる石造物。「文明の石幢」は頂
部の宝珠と請花が欠損しているものの重制の形式をもった石幢である。
総高154㎝、安山岩製で、平面形が円柱状である竿部を除きすべてが六角形であ
る。
龕部六面には幡・数珠・如意・香炉・錫杖を携え、一体は合掌する地蔵菩薩像が半
肉彫りされている。さらに各面に聖江・妙薫・妬子・千代・妙秀・又◯と六名の願主と
考えられる女性の名が刻まれている。
竿部には文明十二年庚子十月十六日の祈年銘が刻まれており、「文明の石幢」の造立
は文明12年(1480)であることが判明しています。
行き掛けの駄賃というべきか?同聚院の武家門(伊勢崎陣屋門とされる)を踏査した
際、境内を散策して発見した。
こうした史跡を見逃してしまうことも多々あるので、2025年はより一層注意深く
踏査に励みたいものである(^^♪
(参考資料)
伊勢崎市文化財ハンドブック
現地案内板