【 四戸Ⅲ号古墳 】
所在地: 吾妻郡東吾妻町三島字四戸26-1
吾妻川と温川の合流点、西南の河岸段丘上に分布した「四戸古墳群」を構成する1基
であり、昭和13年(1938)に編纂された『上毛古墳綜覧』では「岩島村13号
墳」と記録されている。その形状から「四戸の石舞台」とも俗称されることもある。
昭和39年(1964)、あるいは昭和42年(1967)、群馬大学・尾崎喜左雄
教授ら群馬大学史学研究室によって発掘調査が実施され、直径約15m、石室長約7m
で袖無型横穴式石室の円墳であり、また使用尺度が35㎝を1尺とする高麗尺が用いら
れていることも明らかとなりました。
墳丘から埴輪片、埋葬施設から刀が出土しており、遺物から6世紀後半に築造された
ものと推察されています。
以前から町道「新井・横谷・松谷」線を通過する際、古墳だよなぁとは思っていまし
たが・・・城館ばかり訪れていた某は興味を示すことなく素通り💦💦今回ようやく踏
査に踏み切りました。
シンポジウム参加の都合上、認識している「四戸Ⅲ号古墳」のみ踏査しましたが、周
辺の古墳(史跡指定現地案内板もですが)も確認したいと思います。
(参考資料)
群馬の古墳を歩く 前原豊・小島敦子 編 みやま文庫