【 北向観音 】
山号は北向山。天台宗の寺院であり、本尊は千手観世音菩薩。天台宗・常楽寺が本坊
であり、「北向観音」はその伽藍の一部として所有・管理されている。
坂東三十三観音別格札所、信濃三十三観音菩薩霊場客番、塩田平札所めぐり客番。
寺伝によれば、天長2年(825)、慈覚大師・円仁によって創建されたという。安
和2年(969)、平維茂によって大伽藍として整備されたが、木曾義仲の兵火によっ
て焼失。その後、源頼朝によって再興されたとされる。さらに建長4年(1252)、
北条国時(塩田陸奥守、塩田国時)によって再建されたと伝わっている。
元和7年(1694)、参道脇にあった長楽寺が廃絶したことから、常楽寺の直轄と
なった。
正徳3年(1713)、火災によって焼失するも、享保6年(1721)、現存する
堂宇が再建され、その後たびたび修復が加えられ、昭和36年(1961)、増改築さ
れ、善光寺本堂と同じく撞木造りとなった。
善光寺=来世の利益、北向観音=現世の利益をもたらすとされており、善光寺参詣の
みでは片参りとされる。
別所温泉♨は信州指折りの温泉ですから、宿泊はもちろんのこと、日帰り入浴に訪れ
た際に「北向観音」へ参拝していただきたいと思います(^^♪
(参考資料)
現地配付パンフレット