日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

北向観音の愛染かつら(長野県上田市)

 

  【 北向観音の愛染かつら 】

 

   所在地: 上田市別所温泉1666 北向観音境内

 

 

 『北向観音院山史』によれば、天長3年(826)、突然山中から火の手が上がった

際に天台座主である円仁が現れて、火に向かい祈ったところ、その祈りに応えて千手観

音が現れたという。千手観音は北向山のかつらの大木に留まったため、円仁が祀ったの

が「北向観音」とされるのだが・・・このかつらの大木が「愛染かつら」かは当然なが

ら定かではない。

 

 目通り幹囲は約5.5m、枝張り約14m、樹高約22mの1本のかつらの木(雄株)

で主幹が単独で成長している。推定樹齢は300年以上で、『巨樹と日本人』の著者で

ある牧野和春は600~650年、北向観音を管理する常楽寺は1200年との説を主

張している。

 

 昭和12年(1937)2月から昭和13年(1938)5月、雑誌『婦人倶楽部』

川口松太郎が小説『愛染かつら』を掲載したことが、「北向観音の愛染かつら」の名

を高めた。

 

 川口の小説を原作として、昭和13年9月15日、松竹大船撮影所によって映画化さ

れ大ヒット。その後、天然記念物となるとともに別所温泉の名所となった。

 

 現在も縁結びの霊木として人々に親しまれ、日本遺産「太陽と大地の聖地 ~龍と生き

るまち 信州上田・塩田平~」を構成する文化財となっています。

 

 

 縁結びの霊木ということで、某も「北向観音」に祈りを捧げたのであった。さて、そ

の恩恵を得られるのかは神のみぞ知るといったところか💦💦

 

 再訪日は天候が目まぐるしく変化し、雪舞ってきたな ➡ 本降り? ➡ うぉぉぉ、吹雪

いとるぅ ➡ 雨に変わったかな ➡ 晴れちゃったってな感じであった。でも、良い参拝に

なったんじゃないだろうか。

 

 (参考資料)

     現地案内板