日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

徳本の名号塔(長野県中野市)

 

  【 徳本の名号塔 】

 

            所在地: 中野市西条

 

 

 文化13年(1816)、浄土宗の念仏行者で日本各地で広く信者を集め、生き仏の

ように崇められた徳本上人が善光寺を詣でた際、中野の法運寺にも布教に訪れている。

 

 その際、西条の講仲間がお布施を集め、徳本上人から名号を授けられました。

 

 文化14年(1817)、西条の講仲間76名の寄付で、伊那郡水上村石工・作長の

指導の下で栗和田の石工が施工して名号塔が建立されている。

 

 正面には「南無阿弥陀仏」、右横には「文化十四年八月▢日▢▢講中伊那郡▢▢」と

刻まれている。

 

 

 徳本上人が訪れた地域には、独特の書体の名号・南無阿弥陀仏と刻まれた石塔が数多

く残されており、全国に1500点以上存在しています。このことからも徳本上人が

人々の信仰を集めていたことが分かりますよね。

 

 皆さんのお住まいの地区にも「徳本名号塔」がある可能性は高いですから、探してみ

るのも面白いかもしれません(^^♪

 

 (参考資料)

   現地案内板