日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

旅館西郊ロッヂング(東京都杉並区)

 

  【 旅館西郊ロッヂング 】

 

   所在地: 杉並区荻窪3-38-9

 

 

 大正5年(1916)、東京市本郷区(現在の文京区本郷)で下宿屋として創業。

 

 大正12年(1923)、関東大震災で被災し、建物は焼失。

 

 昭和6年(1931)、本館(現在の旅館西郊本館)が荻窪に移転。

 

 昭和13年(1938)、新館(現在の西郊ロッヂング)として増築されました。

 

 本館・新館ともに木造モルタル造で、葉山御用邸の施工に携わった宮内省技師・平間

美民(現オーナーの祖父にあたる)の設計である。「西郊ロッヂング」は、西洋風の個

室制下宿で、備え付けのベッドやクローゼット、電話、ガスストーブといった設備もあ

ることから画期的な下宿だったという。

 

 第二次大戦後、本館は和風に改装され、現在も旅館として営業されています。一方、

新館である「西郊ロッヂング」も平成13年(2001)に客室改装され、レトロなア

パートとして貸し出されています。

 

 

 駅から徒歩圏内にあるレトロ感たっぷりの建物。登録有形文化財である。旅館として

も営業しているとのことなので、訪日された外国人観光客のみならず日本人としても泊

まってみたいのではないだろうか。