【 白川陣屋跡 】 評価 ★
別 名:
築城年代: 天和2年(1682)
築 城 者: 酒井大和守忠国
区 分: 陣 屋
現 状: 宅地・耕地
天和2年(1682)、安房勝山藩主・酒井大和守忠国は、上野国白川・和田山・西
明屋・富岡・上高浜・下高浜・本郷の七ヶ村を知行することとなり、飛地支配のために
この地に陣屋を構えた。
白川陣屋の代官として、西明屋の下田理太夫政広を登用。以後下田家当主が代々代官
を務めている。この下田氏であるが・・・戦国期、箕輪城主・長野氏に仕えた武士の出
であり、箕輪落城後に帰農した家柄である。
まぁ帰農したと言っても、多くの田畑を所有しており、江戸期に入っても代官職を務
めるなどしており、この地の有力者であった。
明治維新まで陣屋は存続し、間もなく破却されている。
陣屋の敷地は北が十二間余、西十七間、南二十七間と台形状であり、建物は九間、六
間で中央に中庭があったようである。村役人との用談する部屋や寺院用座敷、西端に吟
味取り調べの白洲があったとのことである。
陣屋跡には史跡案内板が建つのみで遺構は残らないが、これも1つの城館跡として訪
れて見ては如何だろうか。
(参考資料)
現地案内板