日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

令和6年度 第2回現地踏査『知っているようで 意外と知らない?古都の歴史!!』初日 ~ 城陽市 編 ~ その2

 

 「久世鷺坂旧跡碑」を過ぎ、坂を登り切ったその先にあるのが・・・、

 

 🔵 正道官衙遺跡      城陽市寺田正道

 

   7世紀以降の山城国久世郡中心部と推察される官衙遺跡である。

   平成4年(1992)、遺構の一部を復元して史跡公園として整備されていま

   す。

 

 

 地域住民の方とちょっと話す機会を得た。その方との話から「正道官衙遺跡」が地域

の方の憩いの場であり、しっかりと活用されていることがわかります。

 

 災害時の避難場所として、子供のボール遊びの場として、散歩の場として・・・、地

域に根付いていますね。

 

 遺構の立体&平面表示を確認しつつ、しばしの休憩を挿み・・・次に向かったのが。

 

 

 🔵 芝ヶ原12号墳      城陽市寺田大谷

 

   前方後方墳であるが・・・前方部は削平されている。宅地に囲まれた墳丘を含め

   た一帯が公園として整備され、散策のためのトイレも完備されている点が好感が

   持てる。

 

 

 この「芝ヶ原12号墳」踏査中、我々一行の後から一人の女性が古墳を訪れていた。

古墳マニアであろうか?歴史好きだろうか?

 

 声を掛けるきっかけを探ってはみたものの💦結局、声はかけられず(>_<) こうした奥

ゆかしさが某の良いところ??? 

 

 そして、史跡公園内には・・・

 

 🔵 寺田石棺材(歯痛地蔵)  城陽市寺田大谷

 

   加古川流域で産出される竜山石製の家形石棺の底石に地蔵菩薩坐像が浮彫されて

   います。小川の石橋として使用されていたという罰当たりな逸話が残されていま

   す。

 

 

 さて、ここまでの行程は順調そのもの。いえ、思った以上に順調すぎて時間に余裕が

ありまくり💦💦 それでも先ずは行程をこなすことを考えつつ、「時間余ったらどう

しよう?」と考え始めたのもこの頃でした💦

 

                               その3 に続く