日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

京都守護職始末 旧会津藩老臣の手記

 

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  昭和40年(1965)8月10日 初版発行

  昭和41年(1966)2月10日 初版発行

 

     山川 浩 著  遠山茂樹 校注  金子光晴 訳     平凡社

 

                              各¥450

 

 題名を見ればその内容はお分かりのことであろう。京都守護職松平容保の事績を記

録した手記である。

 

 文久2年(1862)から慶応4年(1868)正月までの記録であり、桜田門外の

変、坂下門外の変大政奉還、王政復古そして戊辰開戦で幕を閉じている。

 

 幕末動乱期における一級史料であり、歴史学の考察にも利用できるだろう。

 

 口語訳されていないこと、当時の役職名で記されていることから、読み進める際に多

少骨が折れるのが難点といえるが、幕末に興味がある方は読んで損はないと思う。