【 亀塚碑 】
所在地: 港区三田4-16ー20 亀塚公園内
都指定史跡「亀塚」の頂部にある幅2.2m、高さ1.4mの石碑。
寛延3年(1750)、上野国(現在の群馬県)沼田藩主・土岐頼煕によって建立さ
れた。頼煕は詩文に秀でた藩主であり、この地が『更級日記』の竹芝伝説の地であるこ
と、塚の頂部に酒壺がかつてあり、壺に出入りする亀を神と崇めていたが一夜の風雨で
酒壺の亀が石になったとの伝説に興味を持ち、そうした由来を後世に伝えるために碑を
建立したとされています。
港区立亀塚公園は、沼田藩土岐家下屋敷であり、江戸時代には土岐家と交友関係にあ
った大名が「亀塚碑」も見たことだろう。碑の建つ塚からの眺望は江戸湾も眺められた
であろうから、酒宴の席で話題となったであろう。
土岐家下屋敷であったことを今に伝える貴重な碑であることから、これからも伝え守
っていかねばならない碑である。
(参考資料)
歴史散歩みなと 港区教育委員会
現地案内板