令和4年(2022)11月1日 初版発行 海戸塾 編
新泉社 ¥2300+税
信州岡谷市に生まれた考古学者・戸沢充則の業績、その研究姿勢、師である藤森栄一
との関わり、さらには考古学の果たすべき社会への責任、旧石器捏造事件への関与につ
いて記された一冊である。
戸沢充則の考古学は編年を尊重しつつ、地域の歴史叙述方法を考察するものであり、
考古学を学ぶものは熟読して考えてもらいたい内容である。
観光考古学を専門分野とする某にとっては、社会への責任(遺跡は誰のためのもので
あるべきか)についての戸沢の業績に注視している。
遺跡の保存と活用を考える上で、有益な実例が取り上げられており、今後の研究で現
地踏査したいと考えている。
先達の研究事績、その考え方を知ることは非常に重要なこと。もし興味を多少でも持
たれたならば購入して熟読してもらいたい一冊です(^^♪