日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

唐招提寺 経蔵(奈良県奈良市)

 

  【 唐招提寺 経蔵 】

 

   所在地: 奈良市五条町13-46 唐招提寺境内

 

 

 礼堂の東側、宝蔵と並び建つ南側の建物が「経蔵」。桁行三間、梁間三間、寄棟造本

瓦葺、高床式校倉様式の建物である。

 

 唐招提寺創建以前は天武天皇の第七皇子・新田部親王の邸宅であり、天平7年(73

5)新田部親王没後、その子である道祖王塩焼王天平宝字元年(757)、橘奈良

麻呂の変などの度重なる政変に巻き込まれ、道祖王は非業の死を遂げ、邸宅は没収され

ました。

 

 そんな新田部親王邸の米蔵を転用し、唐招提寺経蔵となりました。当初は切妻造であ

ったが昭和の大修理の際に天平時代の姿に復元されました。

 

 

 校倉造の国宝建造物は、東大寺正倉院東大寺本坊経庫、そして唐招提寺宝蔵と経蔵

の4軒のみであることから、唐招提寺境内散策の際には必見の建造物!!

 

 外観のみですから物足りなさもあるのかもしれません💦がっ、唐招提寺に現存する最

古の建造物ですからぁ(^^♪

 

 (参考資料)

   現地配付パンフレット