日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

旧前田家本邸和館(東京都目黒区)

 

  【 旧前田家本邸和館 】

 

           所在地: 目黒区駒場4-3-55 駒場公園内

   入館料:          無 料

   公開日:   火~日曜・祝日(年末年始を除く)

 

 

 昭和4年(1929)、洋館が竣工され、当初は洋館のみを建設する予定であった

が、外賓のための施設として茶室も備え、回遊式庭園を整備した和館が計画されてい

る。

 

 昭和5年(1930)、東京帝国大学教授・塚本靖工学博士を設計監督者とし、帝国

技芸員の佐々木岩次郎が実際の設計にあたったと考えられています。

 

 茶室は木村清兵衛、造園設計は東京帝国大学農学部教授・竹中藤右衛門、原暖房や電気設備も専門の工学博士に依頼し、竣熙が担当している。

 

 暖房や電気設備の設計もそれぞれ専門の工学博士が担当しています。

 

 

 昭和17年(1942)、前田利為侯爵がボルネオ方面最高司令官として戦死したの

ち、昭和19年(1944)、中島飛行機が土地と和館を買収して本社としています。

 

 昭和20年(1945)、敗戦後には連合国軍に接収され、昭和26年(195

1)、アメリカ極東最高司令官・リッジウエイ官邸となり、和館は住居として使用され

ている。

 

 昭和32年(1957)、接収が解除されると、国から東京都へと無償貸与され、都

駒場公園の無料休憩所として整備。

 

 平成25年(2013)、重要文化財指定されて「旧前田家本邸」として公開活用さ

れています(^^♪

 

 

 杉戸絵は日本画の大家である橋本雅邦筆。火灯窓など見事な意匠が随所に散見され、

ゆっくり見て回りたい建造物である。

 

 結界もあり、洋館との渡り廊下や茶室、二階部など拝見出来ないものもあるが・・・

駒場ガイドの会」によるガイドの際には見られるようである。

 

 時間が許すようであれば、ボランティアガイド(40~50分)をお願いするのも良

いかもしれない。

 

 (参考資料)

   現地配付パンフレット

   現地案内板