國學院大學栃木短期大学、そして奈良大学合同の学術調査を行っている「中根八幡遺
跡」は、栃木県栃木市藤岡町中根にある縄文時代の環状集落遺跡ですが・・・、調査も
9年目を迎えました。
午前中若干仕事もあったため、現着はPM12:00。到着した矢先に通り雨☔☔
某の行いが悪いのかぁ💦💦直ぐに止んだので良かったですが(+_+)
奈良大学の小林青樹教授は今夏のスクーリングのため不在(>_<)
しかし、国立歴史民俗博物館の中村耕作先生や、國學院大學栃木の大工原豊さん、高
崎市教育委員会の角田さんまでいらっしゃいました(^^♪
今年度も前年に引き続き盛土遺構の存在が推定される遺跡東端部(C区トレンチ・C
区北トレンチ)の調査を実施しています。
関東ローム層面からは縄文時代後期初頭のピット群が検出されており、竪穴住居の一
部であると推察されます。この遺構からは土器片が多数出土しており、特筆すべき遺物
としては称名寺式のトリを模した把手が出土しています。
今回の説明会では、実験考古学の取り組みとして・・・
➀ 縄文の音体験🎵
香川県坂出市のサヌカイト(実物)が触れたり、シカの角でサヌカイトを叩き
縄文人が聞いていたかもしれない音を出すことが出来る体験
② 縄文なべ・縄文クッキー試食体験
ドングリの実を石器ですりつぶして焼いた縄文クッキー、石包丁で切り分けたシ
カ肉などが入った縄文なべが現地を訪れた人々に振舞われました。
あっ、鮎の塩焼きなんてのもありましたね。
なべは縄文土器のレプリカを使用して直火で調理しており、縄文時代の人々もこ
んな具合に調理していたのかなぁなんて想像に浸ることが出来ました。
さて「中根八幡遺跡」の調査ですが・・・残念なことに今回で終了。今後は調査の成
果を報告書にまとめる作業へと移っていくことになります。
気になるのが今後の合同学術調査ですよねぇ。そこは大丈夫(^^♪行われますよ。
ただし来年の調査遺跡については現在調整中とのこと(いくつか候補地は聞きました
が)。ただ縄文草創期の遺跡調査になるようです。初年度に関しては試掘であり、現地
説明会を行うかは不透明とのことです。
ということで、第9次「中根八幡遺跡」発掘調査現地説明会は無事に終了致しまし
たとさ。