日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

国宝決定記念 第101回企画展『綿貫観音山古墳のすべて』

 

 群馬県高崎市の綿貫観音山古墳出土品は、東日本で最もまとまった古墳副葬品であり、国内はもとより朝鮮半島や中国の同時代史でも重要な位置を占めることから、令和2年(2020)4月、文化庁に国宝指定の答申が行われ国宝指定されることとなった。

 

 群馬県立歴史博物館では、新型コロナウイルス対策を行った上で、国宝決定記念 第101回企画展『綿貫観音山古墳のすべて』が9月6日(日)まで開催されている。

 

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 綿貫観音山古墳出土品の一部は、これまでも常設展示されているが、本企画展では普段展示されていない遺物を展示し、さらに国宝である奈良県斑鳩町の「藤ノ木古墳出土品」・福岡県の「宗像大社沖津宮祭祀遺跡出土品」が展示される稀有な機会となっている。

 

 また、群馬県内や日本各地から出土した金工品を中心に展示することで、6世紀の日本の対外交流をうかがい知れ、当時の東アジアの中における上毛野の歴史的位置づけを考察できる展示である。

 

 貴重な遺物を比較することで、綿貫観音山古墳出土品の貴重さが理解出来よう(^^♪

 

 新型コロナウイルス対策として、事前の予約が必要なほか、順路に従い鑑賞することが求められるが、是非一見してもらいたい企画展です(^^♪