日本史跡研究会 日々の徒然~埋もれた歴史を訪ねて~

日本各地の埋もれた史跡などをご紹介致します。また、日本史跡研究会の活動についてもご紹介しております。

見るだけで楽しめる! まじないの文化史 日本の呪術を読み解く

 

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 令和2年(2020)5月30日 初版発行    新潟県立歴史博物館 監修

 

                  河出書房新社     ¥1650+税

 

 平成28年(2016)、新潟県立歴史博物館で開催された企画展『おふだにねがいをー呪符ー』は大変好評を得て図録は完売。入手困難となった図録をベースとして、再構成された一冊である。

 

 奈良時代から平安時代にかけて、正史には呪詛にまつわる逸話が多く記述されていたり、遺物にも人形や人面墨書土器など呪術に関するものがみられる。

 

 近年では安倍晴明人気や、新型コロナウイルス禍でのアマビエの逸話もそうした部類に入る。

 

 こうした呪術的なものは古代に限られたことではなく、現在もお守りや祇園祭など身近に溢れているのである。

 

 本書を一読すれば、古代から現代(現在)まで続く日本の呪術について理解出来るのではないだろうか。

 学術書のような感はなく、写真満載であるので眺めていても楽しい一冊であると思います。